今回のテーマは『養液栽培』です。
こんにちは、2024年6月に愛知県豊田市小畑町でブルーベリー狩り観光農園を開園します、ブルーベリー狩り農園Toyotaかけ×らぼオーナーの齋藤です。
ブルーベリー狩りの観光農園を開園するべく、奔走しています『ブルーベリー狩り農園Toyotaかけ×らぼ』がブルーベリー栽培で採用した養液栽培システムの解説です。
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YouTubeでは動画で作業解説しています。
【完全解説ブルーベリー養液栽培かんたんキット】
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なぜ、養液栽培システムを採用したのか、メリットとデメリットについて解説していきますので参考になれば嬉しいです。
まず、【養液栽培】について
養液栽培とは植物の成長に必要な養水分を、液肥として与える栽培方法です。
この栽培方法は大きく分けて2種類あります。1つ目は、土以外の培地を使った固形培地栽培、そしてもう1つは、そもそも培地を使わない水耕栽培があります。
(ちなみに培地に土を使った栽培方法は養液土耕と言いますから、養液栽培ではありません)
『ブルーベリー狩り農園Toyotaかけ×らぼ』が採用する養液栽培システムでは、アクアフォームという培地を使います。土の代わりにアクアフォーム(いわゆるオアシス)を専用ポットに入れて、そこでブルーベリーの苗木を定植させます。
毎日の水やりや肥料やりは、年間を通じて人が行わず機械的に自動で液肥を与える栽培方法ですから労働生産性の高い画期的なハイテクシステムなのです。
"農業=大変そう"
私はもともと会社員として企業で働いていましたので農業経験はほとんどありません。親が兼業農家なので農業自体は比較的身近な職業でしたが、私の農業のイメージは、年中作業があって忙しいのに儲からない職業と思ってました。
その大変そう。というネガティブなイメージとして、水やりと肥料やり、草刈り、そして収穫です。
夏場の水やりは、毎日欠かす事が出来ないので、長期外出は出来ません。もちろん、海外旅行なんて絶対ムリですね。
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養液栽培システムのメリット
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この養液栽培システム(仕掛け)は機械が決められた時間に適量を自動的に液肥を与えてくれますから潅水量と排液量から培地内のECやpH、水分率などを計測し、データ化も容易です。データ化がしやすく再現性が高いので、大きな失敗は少なく生育に応じた養液栽培が可能です。
また、ブルーベリーは酸性土壌を好みますが、日本ではブルーベリー栽培に適した水捌けの良い酸性土壌はほとんど存在しません。なので人工的に土壌改良しなければいけませんが、相当な経験と知識が必要ですし、常にメンテナンスをし続ける必要があります。
一方、『ブルーベリー狩り農園Toyotaかけ×らぼ』が採用した養液栽培システムの培地アクアフォームはブルーベリー栽培に適した保水性と排水性がとても高く、ドリッパーから流れる点滴が株ごとに一定量の水分と液肥与えつつ、ブルーベリーが好む酸性土壌を簡単に維持することができるので経験やノウハウは必要ありません。
その他、メリットとしてはポット単位の栽培なので、土壌由来による病気の連作障害を防げます。万一、苗木に病気が発生しても全滅することがないのもリスク分散からも優れていると言えます。
しかも、養液栽培はポットでの栽培ですから、地面に防草シートを常時敷設することができますから、清掃がしやすく衛生的で、雑草の取り除き作業も要りません。
養液栽培システムのメリットではありませんが、観光農園としてブルーベリー狩りを行うなら、お客様が収穫されるので、収穫作業も要りませんから集客出来そうなら検討の価値はあります。
収穫期(6〜8月)を除けば、基本的に2〜3日程度の小旅行なら大丈夫です。しかも、(12〜2月)なら液肥も必要なく雨水だけで良いのでこの期間ならある程度の長期旅行も大丈夫です。
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養液栽培のデメリット
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なんと言っても初期投資コストが高い!
養液栽培では苗木だけでなく、給液装置設備と、液肥ドリッパー、人口培地の初期投資が必要になります。観光農園を始める場合は、数千万円単位の投資となりますから、資金調達と、投資費用を回収するための集客や販路の確保が必要です。
あと、例えば台風などによる停電、機械のトラブルです。養液栽培システムは電気が止まるとシステムは動いてくれません。夏場に数日システム停止となれば、ポット栽培の苗木は全滅する可能が高いでしょう。
ここは日々、設備モニタリングを行う事が必要です、メリットで旅行も大丈夫と書きましたが不在中も液肥がちゃんと出でいるのかを第三者に依頼するなどの保険は必要です。そうする事で被害は最小限に抑えることは可能です。
以上が、養液栽培のメリットとデメリットでした。ある程度の投資と覚悟が必要となりますが、本気でブルーベリー農園の開園を考えるなら検討する価値ありますよ。
ホームページ【ブルーベリー狩り農園Toyotaかけ×らぼ】
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